Dreaming Sunday

オズの手によってシャツもパンツも剥ぎ取られ、ギルバートは隠すもののない羞恥にぎゅっと目を瞑った。
下のほうではオズが今まさにギルバートの最後の衣服、下着に手をかけたところで、既に反応しきっているそれを晒すのが恥ずかしくて仕方がない。ギルバートの羞恥心を知ってか、オズが小さく喉を鳴らすのが聞こえる。
「ギルったらもうこんなに……。そんなにオレがほしかった?」
下着の上からつつっとなぞられて、ぞくりと背筋を快感が駆け上がった。そのままオズの手は下着の上からそれを包み込んで軽く揉む。硬くなったギルバート自身はそのことで更に興奮を高められてびくびくと反応してしまう。
「だ、……だって」
「ん?だって……?なぁに」
戯れのオズとの会話。オズの手が腰にかかって下着を引き下ろす。ぷるんと飛び出したそれを直視できずにギルバートは腕で顔を覆っていた。
「ギルの、かわいい……、ほら、もう感じちゃってる」
「あっ、……っ!」
完全に張り詰めたそれからは、もう先走りが零れていたらしい。オズの指が先端に触れ、ぬめるそれを塗り広げるように愛撫する。それだけでギルバートの息は簡単にあがっていって、続きをねだるように腰を揺らしていた。
「かわいい……。こんなにおっきいのに、ギルのったらすごく欲しがり」
「あっ、ん、ふぁ!」
何度か撫でられたあとにオズの頭が下肢に埋められて、ギルバートは期待に息を詰めた。オズはその期待どおりにギルバートのものをぱくりとくわえ、ちゅう、と吸い付いていく。
腰の奥から蕩けてしまいそうな快感が沸き上がる。じわりと涙が滲んだのもかまわない。ギルバートはオズの肩のあたり、シャツをぎゅっと握りしめた。そうしていなくてはあられもなく喘いでしまいそうな自分をよく知っている。
ちゅ、ちゃぷ、といやらしい水音が耳に入ってくる。それよりも確かに感じるのは、自分の敏感な部分に這うオズの舌。弱い先端をぐりぐりと舐り、括れに吸い付く。口に入らない下のほうすらもオズの手によって柔らかく愛撫されて、ギルバートが泣き声を出すのに時間はいらなかった。
身体に与えられる快感と、大好きでたまらないオズに愛してもらえる安心感。あっというまに高められて、ギルバートのものはオズのくちびるの中でびくびく跳ねる。
「う、あっ……!オズっ、もう……!」
「……ん、……」
オズはギルバートのその訴えには答えずに、そのまま口淫を続ける。やわらかくて湿った舌で食べるように触れられて、ギルバートはぶるりと身体を震わせた。
このままオズに食べられたい。そんな欲求を知ってか知らずか、オズの手が根本を挟み込んだ。同時に敏感な先端をちゅる、と吸われてギルバートの熱が弾ける。
「あっ、んっオズっ、あぁぁっ!」
「ん!……っ」
腰の奥で熱いものが弾けて頭が真っ白になった。一瞬の快感は、ゆるゆると蕩けてしまいそうな倦怠感に変わっていく。
「ぁ……っ、はぁっ……、ぅ……」
気持ちがよすぎて溢れた涙が何故かとまらない。ぽろぽろ零れるそれを拭っていると、ギルバートの下肢からオズが顔をあげた。口元を拭いながらギルバートを見て、目を丸くする。
「お前、どうしたの」
口でされてたった一回達しただけで、ここまで涙がとまらないのは今までにないことだ。おかしいとわかっているのにとまらない。
こんなに泣いてはオズに変に思われる。そんなに気持ちよかったのかとからかわれるかもしれない。それならまだいいけど面倒だと思われたらどうしよう。オズにいらないと思われてしまったら。ギルバートの思考はぐちゃぐちゃになっていって、それがまた新しい涙になる。
くしゃ、と顔を覆うとオズの気配がゆらりと動いた。離れられてしまうのか、と不安に思ったのは一瞬で、温かい感触がくっついてきたことに息もとまりそうな安心感がやってくる。
オズの腕がぎゅう、と抱きしめてくれる。オズの身体はギルバートよりまだだいぶ小さいけれど、その腕は確かに男のものだった。
「ごめんね、なかなか来られなくて」
間近で言われた言葉で漸く知る。オズに会えない日が続いて不安だったのだ。
年下のオズに会いたいとはなかなか言えずに、寂しい思いをしても口に出せずにいた。口に出せないどころか自分でも自覚しない深いところへ置き去りにして見ないふりをして。
それでもオズに触れられてしまえばもうたまらない。胸の奥から熱いものが込み上げてきて、ギルバートの喉を震わせる。オズの腕がギルバートを浮かせて、横向きにされる。そしてオズの胸に抱き込まれた。
「ギル」
たった一言呼んでもらえるだけで、嬉しくてたまらない。腕を伸ばしてオズに抱きつく。すっぽりギルバートの腕に収まってしまうオズの身体。触れることにとても飢えていたのだと、漸く気付いた。
「ギル、好きだよ。……ギル」
ふわりとオズの匂いが香る。撫でられながら名前を呼ばれて、どくりと心臓がざわめいた。
オズは優しい。本当なら年上の自分が護って安心させてやらなければいけないのに、つい甘えてしまう。オズに甘やかされるのはひどく心地いいものだった。
「落ち着いた?」
オズに言われたのは、それからたっぷり十分は経ったあとだっただろう。涙を拭って「すまない」と言ったギルバートを、オズは責めもからかいもしなかった。
ただ頬を撫でて、くちびるを押し付けてくる。やわらかい感触の、オズのくちびる。きっとオズのほうには塩辛い涙の味がしたに違いない。


>>Next


2011.07.23.





<< Back