Dreaming Sunday
表のクリスマス更新のおまけ、『wrapping for you』の続編です。表の話のあとだと思ってください。
*wrapping for you 2*
「甘いね」
自分の上になって胸に舌を這わせていたオズがそんなことを言うので、ギルバートは目を開けた。意味はわかる、けれどそんなはずはない。
「味なんて、するわけ」
「味はしないよ?でもギルは甘くておいしいなって」
反論しても、オズはソファに肘をついてギルバートの胸に顔をうずめた状態のままで顔をあげて、そして視線が合うとにこりと笑った。
ギルバートははぁっと息を吐いて、掴んでいたオズのシャツを握り直す。視線が揺れて、結果オズの目線から離した。
「……そんなわけはない」
オズのセリフの恥ずかしさにぼそりと呟いたセリフ。むう、とオズは不満そうな声を零す。
「本当に甘いもん。ほら」
「なに、……っ、あっ……」
オズの舌がぺろりとギルバートの胸の先を捕えた。舌を使ってそこを絡め取る。オズの柔らかな舌で転がされると、そこからじんと熱い痺れが生まれて腰の奥を蕩けさせるのだ。思わず口から零れていた言葉をとらえてオズはもう一度口にした。
「ほら。甘い声、ね?」
「……んな、んんっ……」
そんなことを言うな、と言いたかった言葉は到底きちんとした音にならなかった。
オズの舌がねっとりと、敏感な胸の先を押し潰してぐりぐりと嬲る。声が出てしまいそうでギルバートは思わずオズのシャツから手を離すと口に手を当てた。変な声を、寝室で寝ているアリスに聞かれたら大変なことになってしまう。オズもそれは承知しているのだろう、不満そうな表情を一瞬見せたものの、咎めることはしなかった。
代わりにギルバートの胸の蕾を口に含んで転がしはじめる。ちゅうちゅうと温かな口の中に吸われて、直接触られてもいない下半身が反応しはじめてしまう。オズも知っているはずだ、胸だけでその先を期待してしまう身体になってしまっていること。
オズが口を放してギルバートの胸を解放すると、つうっと唾液が糸を引いた。途端に暖かかったそこが冷たい空気に晒されてぶるりと身体が震える。
「ふふっ、もうこんなに。胸、好きだね」
「ん……!ふ、!」
オズの手がパンツの上から形をなぞる。胸への刺激で反応して硬くなり始めたそれをオズの手に柔らかくなぞられてしまっては、ギルバートの体は望んでしまう。もっと先が欲しいと。貪欲なまでに渇望するようになってしまったのは、全てオズというやさしい手を覚えてしまったから。
「ねぇ、知ってる?乳首と前立腺って繋がってるんだって」
「えっ、し、しらな、……っ!」
突然妙な話題を聞かされて返事をしかけたものの、オズの手は止まらない。柔く、ときに強くギルバートのものを揉み続ける。高い声が出そうになって思わず口を塞いでいた。
「だからね、乳首で感じると前立腺でもすごく感じちゃうんだって。ギルはとっくにそうだよね?」
言葉で反論ができない。咄嗟に首を振っていた。
オズの言うことは確かにその通り。だけどそれを素直に受け入れることなんて、ギルバートにできはしなかった。オズの手が敏感な部分を弄り回しているこの状況では、尚更。
「嘘つき。後ろ、すごく敏感なの知ってるよ」
「ゃ、……っだ、も……」
口にできたのはたったそれだけ。こんな話は勘弁してほしい。オズによって拓かれてしまった身体がもっと熱くなってしまうから。
「もう。……じゃあ試してみようか?」
「え、……あ……!」
一瞬口をとがらせたオズがそんなことを告げると同時。ずるりとパンツを引き下ろされ剥ぎ取られた。ひやりと外気に脚が触れて寒さを感じる前に、オズに裸体を晒す羞恥に身体が燃えてしまう。どくっと心臓が大きく打って、かっと身体が熱くなった。
オズは目の前に晒されたギルバート自身に触れることなく違う場所へと指を伸ばしてくる。まだ閉ざされたギルバートの後ろの入口。
「借りるよ」
手際良く、と言うべきだろう。テーブルの下から取りだされたのはギルバートがいつも寝室に用意している潤滑剤。いつのまに、と考える暇もなかった。
オズの指がそれを塗り込めて中に潜ってくる。ぴりっとした痛みも潤滑剤で増やされた潤いのおかげで強く感じることはない。オズだってとっくに勝手を知っているのだ、簡単に入口を拡げられて指がそこへ沈む。
その瞬間ギルバートは声を抑えていたことも忘れて高く喘いでいた。ぐりん、と遠慮なく前立腺を刺激されて。
「ひぁっ!あ、あぁっ!や、……っ!」
「ほら、ね?」
ひっそりとオズが笑う気配を間近で感じた。放っておけば快感のままに鳴いてしまいそうな口を必死で抑える。こんなところを見られてしまったら生きていけない。
息が苦しい。思い切り喘ぎたいのに許されないその熱が、ギルバートをますます熱くした。
「ほらほら。ここ、好きだよね?」
「んっ、んんーっ!あっ、んぐっ……!」
柔らかく拡げたそこをオズの指がゆっくり出入りして、感じる前立腺をこりこり抉ってくる。ぞくぞくと腰の奥から熱いものがこみ上げてくるのに抗えない。背筋を電流のように鋭い快感が何度も断続的に襲ってくる。
そしてオズはギルバートの中へ指を入れたまま、再びギルバートの胸に食いついた。
「試してあげる。胸と前立腺だけでうんと感じちゃうってこと」
「や、……だっ、ふっ、んく……っ!」
胸の先に再びしゃぶりつかれてびりりと痺れるような感覚が身体を貫いた。一番感じる性器には触れられていないのにそこはとっくに張りつめて、それどころか蜜を流して快感の証を吐きだす瞬間を待ち望んでいる。
「んうっ、ぁ、う、っく……」
気持ちがいい。オズの舌に嬲られる胸の先端。そしてオズの指が入っている奥深く。オズの指が前立腺をごりごりと突くたびに殺しきれない喘ぎ声が零れた。
もどかしさに首を振ると濡れた感触がする。いつのまにか自分が涙を零していることを知ったけれど、それよりもオズの指や舌の動きのほうがギルバートにとっては遥かに重要だった。
惜しみなく二か所に愛撫を与えられて、上り詰めるのに時間はいらない。焦らされるか、と危惧するも逆に追い詰められるようにぐりぐりっと内部を突かれて声を出せないままにギルバートは熱を吐きだしていた。
「……んんーっ……!」
刺激された前立腺から性器へ痺れるような快感が一直線に走る。自身から液体が噴き出す感覚と共に、蕩けそうな快感に身体が侵された。
びくびくと跳ねた身体、殺しきれなかった息遣いからギルバートが達したことを知ったのだろう、オズは少し体を離すと満足そうにギルバートを見つめる。下腹に飛び散った快感の証、液体に指を絡めながら。そしてそれを口へ持っていってぺろりと舐めた。
「どう?やっぱり繋がってた?」
「ぁ……、んー……、ふ、」
一瞬の強い快感が去って、射精の疲労感が押し寄せてくる。ぐたりとソファに身を預けたギルバートが生返事をすると、オズが身を寄せてきた。どきりとして、そして気付く。腿に押し当てられたオズのものもとっくに熱く猛っていた。
「今度はオレので確かめたいな。……いれるよ」
ぼそりと囁かれて、去ったはずの快感の種がもう一度身体の奥で燻り出す。意識しないままにこくりと頷いていた。
「んっ、んんーっ!!」
「ギル、すごくあつい……!」
ソファに上半身を預けて、オズに腰を差し出して。ギルバートは今度は目の前にあるソファの生地、そのカバーを必死で噛みしめていた。唾液で汚れるなんてことは気にしていられない。どのみち汗や違う液体で汚れるのだ。今更である。
「んぐっ、ふっ……」
身体の奥でオズのものが我が物顔に暴れ回っている。奥まで暴いて、感じる前立腺を硬いそれでぐりぐり突いて。後ろからはギルバートの腰を掴んで夢中で味わうオズの息遣いや体温が伝わってきて、それがギルバートの熱をますます煽っていた。
前から抱きしめられながらするのも好き。でも後ろからこんなふうにされるのも嫌いではなかった。オズの姿が見えないぶん、身体の中の存在を一層強く感じてしまうのだ。
「ギル、ギル……!っん……!」
ぐっとオズが声を押し殺したのが空気を伝ってギルバートの耳に届く。
オズも声を堪えている。それは甘美なスパイスになってギルバートの腰の奥を痺れさせた。他人の目を気にしながらそんな状況で愛を交わす。そんな背徳感が興奮のスパイスになっているのは確かだった。
「ふぁ!あっ、ん、んん!」
「うぁっ!う、ギルの中、きつくて……もう……!」
不意に奥まった部分をオズのものがぐりんと抉った。思わず声を出して喘ぎかけ、慌てて布を噛みしめて堪える。ギルバートが感じたことで内部が反応したのか、オズの自身がぐうっと膨らんだのを身体の奥で感じてしまう。ギルバートの中に腰を振りながらオズが小さな喘ぎ声を上げるのも。
「んんーっ!」
オズ、と呼びたい。感じていることを伝えたい。オズにこうされて嬉しいと伝えたい。
なのに今は布に阻まれて言葉にできなくて。
もどかしかった。そしてそのもどかしさにすら感じてしまう。
「っく、ギル……くぅっ」
「ふぁっ、あ、っんんっ!」
オズの息遣いで今だ、と感じると同時にどくんとギルバートの中でオズのものが脈打った。ずん、と根元まで穿たれ前立腺を抉りあげられてギルバートもその刺激で再び上り詰めていた。どくんと腰の奥で熱が弾けて頭が真っ白になる。
どっと汗が噴き出して蕩けてしまいそうな甘さに身体が包まれる。その心地良さ。
身体の奥にはどくどくとオズの液体が注ぎ込まれていた。それを愛おしく感じてしまう。
「はー、はー……ギル、」
「ん、……んっ……」
知っていた。オズがこんなふうに呼んでくるときの意味。
脱力していた身体を持ち上げて振り向くと、オズがくちびるを押し付けてくる。触れたくちびるはやっぱり甘くて、しかししっとりと湿って熱を孕んでいた。
「……ね、もう一回」
言われるまでもなく、触れたくちびるからそれを悟っていたギルバートはただ頷く。オズはにこりと妖艶に微笑むとギルバートの腰を掴み直した。
もっと飲ませてほしい、甘いオズの液体をお腹一杯になるまで。クリスマスの最上のプレゼントを堪能するために、ギルバートは名前を呼ぶ。
「オズ、もっと」
その声がやはり押し殺した喘ぎ声にとって代わるまでに、時間はかからなかった。
END.
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表の作品がとっても焦らしプレイぽくなってしまったので、続きを書きました。結局オズギルもえろになってしまってすみません!やっぱりえろいオズギルが好きです。
2011.12.26.